【PC液晶モニターの選び方】インチと解像度で文字サイズはどう変わるのか?【比較】
公開:
: 更新:2016/03/13
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そろそろパソコンのモニターを2つにしてデュアルモニターにしようかと考えているので色々調べた事を書こうと思います。
現在の仕様はノートパソコンに液晶モニターを追加して一応はマルチモニター化しているのですが、デスクの大きさの都合上ノートPCはデスク外に置いているためノートPCの液晶は役に立たずオフ状態で使っています。
ノートPCには外部モニター接続できる端子が2つ付いていて2台モニターを繋ぐことが出来るのでもう一台追加して作業効率の良いデュアルモニター環境を考えています。
※ノートPCのモニターをオフにすれば接続した2つのモニターを表示させる事ができる。
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パソコンの液晶モニターを選ぶ際には大きさ(インチ数)以外にも画素数(解像度)を気にしなければ後々後悔する事になりかねません。
「モニターを大きくしたのに文字が小さくなった」なんて事も!
モニターのサイズ・解像度・画素ピッチでの選び方を考えてみます。
モニターサイズ選び(インチ数)
モニターサイズのインチ数は対角線の長さです。
モニターサイズは自分が必要とするサイズを選べば良いと思います。
映画やテレビも見たければ大きめのサイズを選ぶのも有りです。
モニターサイズの目安(サイズ)
メインモニターの場合
ただパソコンでの作業で考えると大き過ぎても画面の端を見るのに顔を横に向けないと見れないので問題です。
モニターまでの距離が
- 顔から40㎝程度:15.6~24インチ
- 顔から50㎝程度:19~27インチ
- 顔から60㎝程度:24インチ~
視力の良さ(文字サイズの大きさ)によって変わりますが大まかには上記のサイズが使いやすいかと思います。
サブモニターの場合
2台目以降のサブモニターでは基本顔を横に向けて見る形になるので必要な面積で考えて選ぶのが良いかと。
ちょっとしたメモ帳や映像を見る程度なら安価なスクエア型(四角)モニターで間に合います。
サイドメニューを表示させた方が使いやすい画像編集ソフトならワイド型(横長)モニターを使ったり、複数のソフト/サイトを表示させたいならワイド型モニターを縦にして使うのも効果的です。
置き位置とサイズの関係
モニターを近くで見る癖があるのでモニターは19インチ(小さめ)でいいと考えていても、実際に置くと「モニタースタンドとキーボードが間に入り思っていたより近くで見れない」なんて事があるので、そんな時はモニターアームを使って工夫をすると近くで見たりデスクの上のスペースを有効に使えます。
参考:きん猫の場合
モニター:BenQ/GW2255(21.5インチ)
モニターアーム:上海問屋/DN-87173(ロング2関節)
PCデスク:サンワダイレクト/パソコンデスク(木目調 幅75cm)
モニターは予算の都合と将来サブモニターとして使うつもりでHDMI入力/スピーカー無しのモニターを先に購入しています、同じモデルでメインモニターとして使うならGW2255HM(HDMI入力/スピーカー有り・約1,400円高)の方が良いかも。
モニターアームも将来大きいモニターを購入しても困らないように長めのアームを購入しています。
ちなみにパソコンデスクの天板(プリンターなどを置く高さ調整付きの台)に上海問屋のモニターアーム(ポール高さ45㎝)を逆さまに付けたらピッタリの長さでした。
※PC液晶モニターの場合ほとんど対応していますが、稀に薄型ベゼル(枠縁)モニターなどの商品で対応していない物もあります。
モニター解像度選び
表示出来る範囲はインチ数ではなく解像度によって変わります。
同じインチ数のモニターで解像度が違うとどの程度変わるのかを比較してみようと思います。
解像度とは:
フルハイビジョンの解像度だと1920×1080で約207万画素といった表示がされているものです。
モニターは各色を表示できる点の集まりで構成されていて点ひとつが1画素(ピクセル/pixel)です。
1画素=1ピクセル=1px
1920×1080と記載されていたら横に点が1920並び、縦に1080並んでいるモニターです。
極端な例えですが上の画像だと4×2で8画素
画質
画質を気にしている方もいると思うので参考までに。
- ハイビジョンテレビで1280×720または1366×768
- フルハイビジョンテレビで1920×1080
4Kテレビや4Kモニターを○○の4倍とか言われる事がありますが、正確には3840×2160のように横の画素数が約4K(4,000)のモニターの事を指します。
また、大きなモニターで解像度が低いと画質や文字が荒くなってしまうので下記の数値あたりがPCモニターで妥当なサイズです。
- 1920×1080:~27インチ
- 1600×900:~20インチ
- 1366×768:~18インチ
各解像度で表示可能な範囲
サイト表示
上の画像は同じインチ数のモニターを使い各解像度でこのブログのトップページを表示させたものです。
解像度が低くなるに連れて縦の表示面積が少なくなるのが分かります。
横幅はネットでサイトを見る分には横1040px程度あればほとんどのサイトが表示できます。
1つのモニターで複数のウインドウを表示させる
1920×1080
なんとか2画面として使うことができます。
1600×900
片側へ表示させるソフトが幅の狭いものなら可能な範囲です。
1366×768
2画面表示で使おうとするとちょっと苦しいものがあります。
参考:きん猫の場合(1920×1080:21.5インチ)
- メインのブラウザを必要分の横幅にして余った右側にタスクバーを使わず視覚直感的に各ソフトに移動できるように配置。
- デスクトップに置いたファイルを直ぐにクリックできるように左側に配置。
- タスクバーによく使うソフトを登録して「タスクバーを自動的に隠す」設定で左側に配置。
と、こんな感じで使っていますが
- 文章などのメモ帳(コピペ用)
- HTMLなどのコード(コピペ用)
- 電卓
- 画像観覧ソフト
上記あたりはマルチモニター化して別モニターでそのまま表示させたいところです。
贅沢言うと画像編集ソフトと記事作成時のパクリ参考用サイトを表示させて置くのにもう一台モニターが欲しいですね。
モニターの文字サイズ(画素ピッチ)
同じインチ数のモニターで解像度が高くなると必然的に文字サイズが小さくなります。
ノート(文具)で言えばA4ノートで35行が41行になるようなものです。
液晶モニターなどは縦横の比率が微妙に違うものが有り、解像度で見ても文字サイズがピンとこないので画素ピッチの数値を目安に文字サイズをイメージしましょう。
画素ピッチとは:
1画素(1px)の1辺の長さ。
画素ピッチ0.25㎜
正確には画素と画素の距離なので1画素のセンターから縦または横の1画素のセンターまでの距離ですが、上記の画像にある画素同士の仕切り線は実際には無く隙間なく並んでいるので1辺の長さと考えても差し支え有りません。
自分のパソコンの画素ピッチの調べ方
下記サイトで現在使っているPCの画面サイズ(インチ数)と解像度を入力して計算ボタンを押してください。
「ドットピッチ」が画素ピッチになります。
解像度による文字サイズの違い
同じインチ数のモニターでも解像度が違うと文字サイズも変わるので、どの程度変わるのかを比較してみようと思います。
画像は価格.com
※画像は縮小したものなので実際のサイズとは異なります。
画素ピッチが0.05㎜変わるだけでも表示文字の大きさがかなり変化します。
比較的近くでモニターを見るなら0.25㎜以上、デスクの奥にモニターを置いて若干離れた所から見るなら0.3㎜以上は欲しいところですね。
ちなみに私が現在使っているモニターの画素ピッチは0.248㎜で元のノートパソコンが0.253㎜です。
0.005㎜の差なんてと思い24インチをやめて21.5インチのモニターにしましたが文字が小さくなり後悔しています。
将来サブモニターとして使う前提で買っていなければ完全に失敗でした。
PC液晶モニター選びのまとめ
画面サイズ・解像度・画素ピッチなどを考えて選んでも希望のモニターが販売されてなかったり価格が割り高だったりするかもしれないので、結局は流通モデルの中から入力端子や液晶パネルを考慮して選ぶのが総合的に良いのかもしれません。
サイズ
メインモニターの場合
流通しているモデルで見ると
- 19.5インチ・1600×900・画素ピッチ0.27㎜
- 21.5インチ・1920×1080・画素ピッチ0.248㎜
- 24インチ・1920×1080・画素ピッチ0.276㎜
- 27インチ・1920×1080・画素ピッチ0.311㎜
この辺りで選ぶことになると思いますが、
表示面積が少なくて良ければ19.5インチ、フルハイビジョン表示で文字も大きいほうが良ければ24インチ、多少離れて見る/映画などを大きな画面で見たいなら27インチが無難な選択だと思います。
マルチモニターなどのように後から増設せずに1モニターで沢山の表示面積ができるモニターも有りますが高価です。
2560x○○○○などのモニターを選ぶなら画素ピッチが小さくなるので30インチ以上は欲しいところ。
文字サイズや解像度はパソコンで変更できるので後から文字サイズを大きくしたり出来ます。
※解像度の変更:1920×1080のモニターをパソコン設定で1600×900などに下げて文字サイズの拡大ができますが文字がボヤけた感じになり表示範囲も狭くなるのでお勧め出来ません。
※HiDPI表示:画素密度の変更による文字サイズの拡大(HiDPI表示)でAppleのRetinaディスプレイのようなきめ細かい表示で文字サイズの拡大が可能になります。(ただし高解像度のモニターとそれなりのインチ数がないと表示できる範囲も少なくなるので注意。)
高解像度モニターでHiDPI表示を考えている方はこちらの記事あたりが参考になります。
サブモニターの場合
吟味して下さい。^^;
機能
色調整やモード選択などは極端に安いブランドを選ばなければ一通り付いています。
個人的には購入したBenQモニターなどに付いているフリッカーフリー(画面のチラツキを抑える)機能は目が疲れにくくお勧めです。
接続端子
メインモニターとして使うならDisplayportx入力は贅沢としてもHDMI入力は欲しい所です。
「後から変換ケーブルを使えばいいか」と思っていると表示できなかったり間に変換器が必要だったりする事があるので、できるだけ最初から必要な入力端子が付いているモニターを買った方が無難です。
DVIやHDMIの場合はHDCPやMHL対応かも気にして選べば著作権保護コンテンツを映せたりスマホをつなげて表示させたりと用途が広がります。
だからと言って端子の種類や数・機能などを選びすぎると高価なモニターになるので程々に。
液晶パネル
パネル光沢
パネル自体のグレア(光沢)やノングレア(非光沢)は好みでいいと思います。(個人的には実用性で非光沢の方が好きです)
映像や画像をみるなら光沢が綺麗に見えますが文章作成などは非光沢の方が見やすく疲れません。
パネル駆動方式
TN・VA・IPSなどが有りますがそれぞれの特徴は
- TN:
良:応答速度が速い・安価
悪:視野角が狭い - VA:
良:視野角/応答速度がそこそこ・コントラストが高い
悪:IPSに比べると視野角が狭く色が悪い - IPS:
良:視野角が広い・色が良い
悪:応答速度が遅い・高価・コントラストが低い
大雑把にこんな感じですが技術の進歩でそれぞれの悪い所はカバーされつつあります。
極端に安いメーカーの物を買わなければそれほど心配する必要は有りませんが、強いて言うなら視野角を必要とした場合VAかIPS方式を選んでおけば無難です。
映像の綺麗さ(発色)
価格の高いモニターほど綺麗な場合が多いですが、国産/海外ブランドやゲーミングモニターなど特殊なモデルによっても価格が変わるので一概には言えません。
個人的には、
安:BenQ(ベンキュー)/ PHILIPS(フィリップス)
並:IIYAMA(イイヤマ)
高:EIZO(エイゾー / 旧 ナナオ)
あたりが良いかと。
そして綺麗な発色を求めるなら良いブランドを選んでもTNパネルは避けたほうがよいかもしれません。
余談:ゲーム用途
ゲーム用モニターなどはレビューを見ると応答速度が速いTN方式より発色の良いIPSを使い応答速度を速くしたモデルの方が満足度が高いようです。
贅沢を言えば高リフレッシュレートのモデルですが極端なこだわりが無ければゲーミングモデルの60Hzでも問題ないと思います。
きん猫的おすすめ
金額も含めて総合で見ると、24インチ/1920×1080
予算と設置スペースが許せば、27インチ/1920×1080
ですね。
液晶モニター標準スピーカーの音はまったく期待できないので安価なスピーカーを使うだけで音が飛躍的に向上します。
↓私も使っていますがコストパフォーマンス高いです。(約1,500円)
ちょっと贅沢するならコッチ。(約4,500円)
追記:もう一台モニターを購入してデュアルモニターにしました。
メインで使う方のモニターを購入するのにオススメしているBenQの24インチあたりを考えていましたが、為替の影響などでお得感が薄れたため他のモニターを購入する事にしました。
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